2026.10.25
記帳代行の料金はいくら?個人事業主が経理を外注するときの費用と選び方
「会計ソフトの入力を誰かに頼みたいけど、いくらかかるんだろう」
個人事業主やフリーランスにとって、経理は地味に時間がかかる仕事です。本業の合間にやっていると月10時間以上使っている、ということも珍しくない。でも頼むとなると、料金がよく分からない。この記事では、記帳代行・経理代行の料金がどう決まるか、税理士に頼む場合との違い、自分の状況に合った頼み方を整理します。
この記事で分かること:
- 記帳代行の料金を決める要素
- 税理士に頼む場合と事務代行に頼む場合の違い
- 自分でやる・一部頼む・全部頼むの比較
記帳代行で頼めること
記帳代行とは、日々の取引を会計ソフトに入力する作業を代わりにやってもらうサービスです。具体的には以下のような作業が含まれます。
- 領収書・請求書の内容を会計ソフトに仕訳入力
- 通帳やクレジットカード明細の取り込みと照合
- 経費の整理・分類
- 月次の試算表(残高一覧)の作成
注意点として、経理代行と税理士法の記事で書いた通り、確定申告書の作成や税務相談は税理士にしか頼めません。記帳代行はあくまで「入力と整理」の部分です。
料金が決まる要素
記帳代行の料金は、おもに以下の要素で変わります。
仕訳の数。月に何件の取引があるかが、いちばん大きな要素です。取引が少ないフリーランスと、毎日売上がある小売業では、作業量がまったく違います。
資料の渡し方。領収書が整理されていて会計ソフトのデータがある状態で渡すのか、紙の領収書がバラバラの状態で渡すのかで、作業時間が変わります。整理されていればいるほど、料金は下がりやすい。
頻度。毎月まとめて入力するのか、年に1回(確定申告前に1年分をまとめて)やるのか。まとめて渡すほど1件あたりの手間は増えがちです。溜め込まずに毎月渡すほうが、結果的に費用を抑えやすい。
対応の範囲。仕訳の入力だけか、領収書の整理やファイリングまで含むか。請求書の発行や振込データの準備まで頼みたい場合は、記帳代行というより経理代行に近くなり、料金も変わります。
税理士に頼む場合との違い
記帳代行は、税理士事務所に頼むこともできるし、事務代行サービスに頼むこともできます。違いを整理します。
| 税理士に頼む | 事務代行に頼む | |
|---|---|---|
| 記帳(入力) | ○ | ○ |
| 確定申告 | ○ | ×(税理士の業務) |
| 税務相談 | ○ | ×(税理士の業務) |
| 経費の判断 | ○(判断できる) | △(ルール通りに入力。迷う場合は税理士に確認) |
| 請求書・書類の整理 | △(対応しない場合もある) | ○ |
| 料金の傾向 | 記帳+顧問でセットが多い | 作業量に応じた時間制や月額制が多い |
「申告も含めて全部お任せしたい」なら税理士。「入力と整理だけ頼みたい、申告は自分でやる(または別の税理士に頼む)」なら事務代行、という使い分けが一般的です。
両方を組み合わせる方法もあります。日々の入力は事務代行に頼み、申告と税務判断は税理士に任せる。経理代行と税理士法の記事でも書いた通り、入力が整理された状態で税理士に渡せるので、顧問料を抑えられることもあります。
自分でやる・一部頼む・全部頼むの比較
「結局どうすればいいの?」を判断するために、3つのパターンを比較します。
全部自分でやる。費用はゼロ。ただし時間がかかる。月に10時間以上かけているなら、その時間を本業に使えたほうが収益は上がるかもしれません。経理は自分でやる?外注する?の記事で、判断の目安を書いています。
一部だけ頼む。たとえば「入力だけ頼んで、確認は自分でやる」「月末にまとめてチェックだけ自分でやる」。費用を抑えつつ、手間も減らせるバランスの取り方です。最初はここから始めるのがおすすめ。
全部頼む。入力から整理まで全部任せて、自分は本業に集中する。経理に月10時間以上かけていた人が全部頼むと、その時間がまるまる浮きます。ただし費用は高くなるので、「浮いた時間で生まれる売上」と比べて判断する。
稲咲堂の料金
稲咲堂では、記帳代行(会計ソフトへの入力)を以下の料金で受けています。
| メニュー | 内容 | 料金の目安 |
|---|---|---|
| 事務:スポット | 記帳入力、領収書整理など | 1時間 2,000円〜 |
| 事務:月額 | 月10時間から。記帳+経理まわりを継続対応 | 月30,000円〜 |
正式な金額は、無料相談のあとにお見積もりします。
確定申告書の作成・税務相談は行いません。申告は税理士さんにお願いしてください。稲咲堂が担当するのは、入力・整理・資料の準備までです。
まとめ
記帳代行の料金は、仕訳の数・資料の渡し方・頻度・対応の範囲で決まります。全部自分でやるか、一部だけ頼むか、全部頼むか。まずは「一部だけ」から試してみて、自分に合うバランスを見つけるのがいちばん失敗しにくい進め方です。
「自分の場合はどうなるか聞いてみたい」という方は、気軽に相談してください。